不妊症「大きな要因は加齢」
卵は増殖せず日々減少 現状知り段階追って治療
全国で推計50万人近くに上るとも言われる不妊症患者。不妊治療の現状などについて、不妊治療専門で、1994年にマッサージによる不妊施術を全国で初めて成功させた、東京ボディセラピストサロン(東京都豊島区)の山田光敏院長に話を聞いた。
――不妊症の原因は。
不妊症は様々な因子が絡み、妊娠しにくくなった状態をいいます。特に近年、結婚年齢が上がり、それが“社会的にみた”不妊症の最大の要因と言えるかもしれません。ただ、個別に見ていけば、必ずしも加齢ばかりが原因とは言えず、47歳の方の妊娠例もあります。
――加齢は不妊にどのようにつながっていますか。
まずは卵の数からみる不妊要素。加齢とともに原始卵胞は少なくなり、47~48歳でほぼなくなります。次に卵の質的な問題。受精しても分割しなくなったり分割スピードが遅くなります。24歳がピークで徐々に質は低下し、37歳前後で1回目の大幅な質の低下、2回目は42歳前後に大幅な質の低下がみられます。このように加齢と共に量的・質的な要素で妊娠しにくくなります。
――閉経まで妊娠可能と誤解している人が多いと思います。
実は、妊娠だけなら閉経後も妊娠することができます。問題は卵の質。先ほども話した通り、卵の質は加齢とともに低下しますので、例え排卵できていて無事、受精できても妊娠するとは限りません。私の提唱する「子宝マッサージ」は少しでもお腹の環境やホルモンバランスを整え、今採れるであろう最良の卵子を育て上げ、合わせて妊娠しやすい子宮環境づくりを考えています。
――不妊治療はどのように進めるのですか。
月経期、卵胞期、排卵期、黄体期といった各期に合わせたマッサージだけでなく、子宝ストレッチや子宝きゅうの指導を行います。また治療を受けている場合は飲んでいる薬や受けている治療に合わせてマッサージを組み替えたりします。他に「基礎体温コントロール」という方法で、月経周期の正常化を行うことも指導します。また、妊娠しやすい体のために生活習慣の指導を行います。
――将来的に出産を希望する女性にアドバイスを。
まず、子づくりを始めて1年間、妊娠しなければからだづくりを行ってほしいと思います。不妊因子が特にない場合、適切なからだづくりを行えば、多くの場合、自然妊娠を望めるからです。それでも妊娠しなければ、是非、高度生殖医療など専門医の診察を受けるようにしてください。
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